2002年

9月の日記、

というよりはひとりごと

−フランスで優雅に、のはずが。−

9月○日
 フランス旅行の準備をしなくては。でもけろたまの更新も終わってないのでやらなくては。やっとのことで終わり、夜中まで悩みながら荷物を詰める。パリの夜は寒くて11度くらいになるらしいし、昼は暑くなることもありそうだし、雨も降りそうだし。悩むー。

9月△日
 丸ビルのプレオープン招待状をいただいたので、行ってみる。デパ地下のようなフロアではあっちでもこっちでも試食天国!普段は手を出すのを躊躇してしまうのだが、これだけあると食べねばソンソン。サラダからスープからデザートいろいろからラストはスタバの新作コーヒーの試飲でしめくくり。カンペキすぎる。コンランショップやたくさんのブティックを見ながらワンフロアずつ制覇。レストラン街では一部がオープンしていて、オープンしてないお店もたいてい内覧できるようになっている。これは入って見なくては。高級レストランや、夜景の素敵な個室のあるレストランなど、いちいち感心しながら見てまわる。ショップカードをもらってきたが、多すぎてどこがどこだか記憶がぐちゃぐちゃである。9時で終わりだったので、東京食堂でベトナム料理を食べて帰る。

9月□日【波乱のフランス旅行】
 朝9時、電車で成田空港へ向かう。航空券のチェックインカウンターへ行くとそこで信じられない言葉が。「パリからトゥールーズへの飛行機がストライキでキャンセルになってます。他の便も満席ですね。TGVがあるのでパリに行って手配してください。」4人、頭真っ白状態。にゃ、にゃにをう??ストライキだとお?旅行代理店に相談しても何もできないという冷たい返事。思いっきり不安と怒りのままパリへ向かう。電車もとれなくてパリで1泊となったらどうしよう、ホテルとれるかなあ、最悪は空港で野宿!?と心配で心配で、おかげで12時間のフライトがあっという間。でもエールフランスの機内食はなかなかおいしかった。空腹の人用にミニカップヌードルとおにぎりがあるのもエライ。でもストなんてひどすぎる〜。
 パリ到着。乗換カウンターには長蛇の列で、みんな代替便をとってもらっているようだ。一組終わるのにえらい時間がかかるので待ちくたびれる。やっと自分たちの番になって、担当の黒人のお姉さんが、明日の昼便があるという。今夜のホテルもとってくれるという。やった!昼につければそんなに予定変更しなくていいかも。喜んでいるとお姉さんの顔が曇ってきた。ためいき。昼便が満席になったそうだ、ががーん。夕方便になるというが、明日の宿はカルカソンヌ。夕方トゥールーズに着いてからカルカソンヌまで電車があるだろうか。なかったら困る。それを一生懸命うったえるが、4人のつたない英語ではわかってもらえない。困っていると通りすがりのお兄さん(イアン・ソープ似)が通訳をしてくれた。ありがたい〜。お姉さんはあちこち電話をかけて電車の時間を調べてくれた。夕方便を手配し、ホテルのチケットをくれて、スペシャルバスが2階から出るという。とても感じのよいお姉さんで、一生懸命やってくれました。空港で預けた荷物はと聞くとどこかにしまわれたらしく、明日の便にのせるからという。今日受け取りたいと言ったが3時間かかると言われ、しかたなく明日の便にのせてもらうことでOKした。私達は両替をすませて、今日のトゥールーズの宿をキャンセルするのに、お姉さんにもらったフリーテレカを使ってみるがいっこうに通じない。あきらめて2階へ向かう。バスがちっとも来ない。別のバスのドライバーに聞くと、2つ向こうの出口だと言われる。そっちに行って待つがやっぱり来ない。待ちくたびれたのでインフォメーションに聞きに行くと、バスは地下から出るという。おーーいっ。違うやんか。「■教訓:5分待ったら聞け」
 地下に行くと大勢の人が待っている。ヒルトン行きのバスが時々来るがこれが小さいバス(っていうかワゴン車)で、1グループずつしか乗れない。4台ほど待ってやっと次だという時、バスがすごい勢いでつっこんできて、後ろの大家族がダッシュしてバスのドアへ。あ然としてしまい乗れないかと思ったが、1人Iさんが大家族と戦ってバスに乗りこみ席を確保してくれた。すばらしい行動力。「■教訓:常に戦いだ」
 シャルルドゴール・ヒルトンに着くとまた行列。4人なので2部屋のキーをもらい部屋へ。まあ豪華。広い。Wさんが言うにはトイレがリモージュ焼だそうだ。ヴィロレイ&ボッホとか。んまー、贅沢。しかし私達の部屋にはタオルがプチタオルしかない。こういう事態だから仕方ないのかなあと思っていると、もう一部屋にはちゃんとあるという。タオルくれと言ったが、ちっともくれない。もっかい言うのもめんどいのでプチタオルでなんとかする。晩ご飯があるそうなのでレストランに行ってみると、あっちだと言われ大広間に向かう。結婚式場のような広い宴会場に丸テーブルがたくさんあり、人々がぎっちり座って食事をしていた。不思議な光景。私達も座るとパテの野菜添えが配られ、鶏(固い。中は生焼けなので残す)の野菜添えが配られ、デザートの細々フルーツ寄せ集めが配られた。テーブルにある飲み放題の赤ワインにちょびっとだけフランスを実感する。これでやっと一日目。疲れ果てて爆睡。

9月×日
 朝ごはんをとりにまた大広間へ。扉2つ隔てられていて、ホテルの通常の客からはカンペキに隔離された空間だ。バイキング形式で好きな物をとり席へ戻る。見る見る私達のテーブルには黒人さんが座らされてくる。他に空いたテーブルはたくさんあるのに。ここは有色人種テーブルというわけ。フランスの人種差別は相当露骨だと実感する。やな感じ。
 シャトルバスで空港へ。まだ時間があるので明日のカルカソンヌ〜アヴィニヨンの電車を予約するため、窓口の行列に並ぶ。予約はとれたが金額が聞き取れず窓口のおばちゃんに「英語わかんないの?」って感じのため息をもらされる。いじわるなおばちゃんだった。わかんなくて悪かったねっ。紙に書いてくれればいいのに。
 空港内のカフェで昼ご飯をとり、飛行機までの移動バスに乗る。超かわいい男の赤ちゃんがいて、15分間なごむ。小さな飛行機に乗り込みトゥールーズ空港へ。荷物受取り場所で待つが私達の荷物はちっとも出てこない。遅いなあと思っていると荷物の出てくる扉が閉まった。うそっ?荷物はっ?怒りながらラゲージクレイムへ行くと、ちょっと待っててと言われ、うろうろしてたら次の人たちが先に説明を聞いてもらっている。むかっ。やっと番が来た。担当のおじさん(カーン似)に荷物の色やホテルなどを伝える。たぶん明日着くだろうと言われる。ほんとだろうか?
 電車でカルカソンヌへ。乗車前、切符の刻印機が壊れていてあせるが、なんとか間に合った。カルカソンヌ到着。荷物がないので、なんとしても買い物したい!と街をうろうろ。店はことごとく閉まっている。夜8時前だし、開いてる店なんてないか?とあきらめかけた時、モノプリの電気がついている。開いてる〜!みんな喜んで一目散に向かったのはパンツ売り場。と、電気が暗くなった。8時閉店らしい、急げ!それぞれパンツを握りしめてレジに並ぶ。この光景ちょっとおかしい。少し陽気になった私達はシテの城壁内にあるホテルまで歩くことにした。日本語を話せるおじさんがいて道順を詳しく説明してくれた。いい人だー。ポンヌフ橋にさしかかると目の前にいきなり城壁が現れる。すごーい!今まで普通の街だったのに。いきなり中世。車も上れないものすごい坂道を登ってへとへとになる。
 ホテル・ル・ドンジョンへ着いて、歩いて来たと知るとマダムにびっくりされる。お部屋はこじんまりとしていてかわいらしい。真っ白のバスルームが特にお気に入りで、広くて窓があってイスもある。ドライヤーもジャバラ付きの拡大鏡もある。もう一部屋の方に行くとなぜか拡大鏡の拡大率がハンパじゃなくでかい。鏡自体もでかいので顔が2倍くらいになって怖すぎる。なんのために?
 ご飯を食べに外へ。週末とあってシテ内はにぎわっていて、レストランはどこも一杯。やっと入れるレストランがあったので喜ぶ。カニサラダ(カニカマだった!笑えた)、オニオンスープ(ウマイ)、カスレ(カルカソンヌ名物・鶏と豆のスープ煮、ウマイ)、ムール貝白ワイン煮(貝がプリプリでウマイがワインが超キツイ、酔う)、アンチョビピザ(ウマイが辛い)、パスタ(懐かしのソフトめん?超薄味)、もちろんワイン。いちいちお皿が大きくて量がとてつもなく多い。他の料理の味が濃いので、薄味のソフトめんパスタを箸休めにしつつがんばったが、ちっとも食べきれず残す。注文しすぎました。
 ライトアップされた城壁を眺めるために坂を下って橋に向かう。強力なライトがまぶしい。橋から見る城壁はため息ものでした。美しい。写真を撮り、満足してホテルへ戻る。坂道でまたへとへと。

9月◇日
 朝食はルームサービス。巨大なお盆にいろいろなパン、ジャムやチーズ、2杯はあるショコラ(ココア)、それに2種類のメロン!メロンはプロバンス名産だそうでウマしっ!大満足で朝のお散歩へ。お城の中に入れる城壁ツアーに参加し、中を見学。それから外の城壁を歩いていると馬が!何頭か並んで走って行く。まさに中世って感じで感動していると大きなバフンがあちこちに。これはまあ仕方ない。ホテルに隣接するレストランで昼食をとり、タクシーで駅へ。駅前で店を探すが、日曜なのでどこも閉店。買い物できずー。電車はモンペリエで乗り換えアヴィニヨンへ。駅に降りるとすごい大雨。ホテルに荷物がついているかと電話するが来ていないという。がっくり。あまりの雨で動けずタクシーでホテル・オロラージュへ。気分は真っ暗。「■教訓:エールフランスは信用するな」
 ホテルは時計台広場に面していて、ロビーにはお花がきれいに活けてある。部屋は紺と白で統一されてステキ。お腹がすいたので近くで食事をとろうと出かける。最初目をつけたクレープ屋はドアの外に腕組みした怖そうなお姉さんが仁王立ちしていて、満席だという。隣のクスクス屋に入ってみると運よく窓際の席に座れた。サラダ、スープ2種類、オムレツ、チキンのクスクスを頼む。スープがとてもおいしい。オムレツも家庭の味。外は大雨がまた激しくなってきた。窓際の隣の席では雨漏りし始めてバケツまで登場して大変なことになっていた。しかしその後、店のお兄さんが持ってきた巨大なドンブリにあ然とした。なみなみと入ったスープに大根やズッキーニがドカンドカンと入っている。こんなもの頼んでないと言いかけたが、一緒に巨大な皿に盛られたクスクスの山と鶏もも肉、巨大な皿が運ばれて来て、この皿で混ぜて食べろと言う。なんなんだこの量は。4人じゃ絶対食べきれない。昨日に続き頼みすぎだ。壁際の隣の席では大男6人組がいて、こっちのテーブルを見て笑った。「あれ見ろよ、あんなに頼んで」ってかんじ。がんばって食べるがクスクスの山はちっとも減らない。半分以上残してギブアップする。大男たちのテーブルには次の料理が運ばれて来たがこれがまたすごい代物。クスクスの山にたくさんの肉の塊が串刺しになってささってる。すごすぎて笑ってしまう。大男たちは無言になり必死の形相で肉塊クスクスと戦っていた。大男軍団のメンツにかけても、残すわけにはいかないのだ。興味深く観察する私たち。しかし、さすがである。きれいに平らげた。その後の大男の満足げな笑顔ときたら!達成感に満ちあふれ「俺達はやったぜ」と言わんばかりである。おもしろすぎる。もらったレシートを見ると妙に安く、クスクス代が入っていない。料理が多すぎると教えてくれなかった文句を言ったからかもしれないが、お兄さんへ感謝の気持ち分チップを置いてホテルへ戻る。おかげで楽しい気分になった。クスクス屋のナイスなお兄さん、そして大男軍団ありがとう。「■教訓:頼みすぎ注意。クスクス一皿で4人いける」

9月○日
 朝食は1階のサンルームで。バイキング形式でいろいろあって目移りしてしまう。雨が降っていたが、アヴィニヨン橋近くのインフォメーションへ今日のバスツアーがないか聞きに行く。すると今日は雨で中止だという。がっくし。アヴィニヨン橋を観光しに行くと雨が強くなってきた。雨をよけられる場所に行って様子を見るがちっとも止まない。外に出られないくらい大雨になってきたので、タクシーを頼むがいっこうに来ない。インフォメーションでもう一度頼むがタクシーは無いという。後に来た白人4人組にはしばらくしてタクシーが来た。これも差別?仕方がないのでびしょびしょになりながら歩いてホテルへ戻る。スカートが絞れるほど。靴下も濡れて気持ち悪いー。超ブルーになる。
 少し小雨になったところでお昼を食べに近くのカフェへ。生ハム・モッツァレラ・オリーブのパニーニが美味。アップルタルトとカフェオレで元気を取り戻して、今日は買い物に専念することにした。Tシャツにスカートに靴下に傘など、みんなひととおり買ってホテルでファッションショーして浮かれる。着替えられるってすばらしい。空港に電話をすると、荷物がトゥールーズで見つかったという!明日ホテルに届けるとのこと!やったー!良かった。もう出てこないかと思ったよー。喜びに沸く私達。
 夕方、雨が上がったことだし、タクシーでヴィルヌーブレザヴィオンへ。川が増幅して車が埋まっていた。洪水だ。目指していたレストランは閉まっていたが、街はとても良い感じ。思いを馳せていたフィリップ美男王さまの塔にも巡り会えて嬉しい。浮かれる。歩いてアヴィニヨンの街へ戻る。アヴィニヨンの広大な城壁もライトアップされていて美しいことこの上ないが、電気代がいったいどのくらいかかるのか気になった。歩いているとホテルの近くの雑貨屋に、けろんたにピッタリの素敵なイスを発見。もう閉まっていたので明日朝来ることにする。
 晩ご飯、またクレープ屋には仁王立ちのお姉さん。やっぱり入れない。近くのレストランへ。イタリア風メロンを頼んだらしぼんだメロンに生ハムの塊。みんなで順番に生ハムに挑むが切れないったら切れない。指がつりそうになり疲れ果てる。メインの舌平目にはニンジンどーんと1本が添えられていて笑わずにはいられない。馬かよっ。そして下に引いたパスタがやっぱりソフトめん。ムニュ(定食)が売り切れだったのでとても高くついた。ぷんぷん。「■教訓:フランスでアルデンテを求めてはいけない」
 それでも夜はTシャツを着替えて眠れる幸せに酔いしれる。明日は荷物も届くはず。いや、でも届くまでは喜ぶまい。

9月△日
 朝から晴れていてサンルームでの朝食も最高に気持ちいい。食後お散歩。開店の準備をするおじさんたちも陽気で楽しい。素敵なマダムのいるチョコ屋でチョコ、カヌレ、カリソンをget。昨日の雑貨屋が10時オープンというので行くが開いていない。30分待ってみたが開かず。がっくし。
 お昼の電車でマルセイユへ。電車のトイレが見たことのない自動ドア式で豪華でびびる。地下鉄に乗り換えヴューポール駅。話には聞いていたが、ガラ悪い。Iさんが使用済みの切符をとられた。出口で回収しないので使おうと思えば使えるのだ。私のもくれと言われたがあげなかった。ちゃんと買え。
 マルセイユに来た一番の目的は何と言ってもブイヤベース!La Dauradeに飛び込んだのはラストオーダーぎりぎりの2時半。地球の歩き方に載ってる店なので日本人が多いらしく、おじさんの説明も日本語。お魚たっぷりのブイヤベースとバゲット、ラスク、ソースが出てきた。他にホタテサラダと地ワインを注文。ラスクにニンニクをこすりつけて辛いソースをぬってスープに浮かべる。ひたひたしかけたところで食べるとめちゃ美味!この食べ方は初めてだったのでちょっと感動。夢中で食べる。  マルセイユ石鹸屋さんでマルセイユ石鹸をgetして、電車で今日の宿泊地エクサンプロヴァンスへ向かう。電車はとても新しくきれいだったが、走り出したと思ったら止まる。しばらく動かず何事かと思ったらぞろぞろと人が降りて行く。私達もついて降りるとそこにはボロボロの電車が。故障したのでこれに乗り換えるらしい。またもや不運な私達。30分以上遅れ、着いたら7時前。歩いてオテル・ド・フランスに行くが、今日着くはずの荷物は着いていない。やっぱり!電話すると「アイドンノー」マルセイユに送ったと言う。みんな怒り爆発。「■教訓再び:エールフランスは信用するな」
 晩ご飯はシメールカフェへ。まだすいている店内、地下に案内されると暗く怪しいスペースが広がっている。BGMも大音響でちょっと不安になる。20ユーロの定食のみで、前菜、メイン、デザートを選べる。私はフォアグラ、ウズラのコンフィ、焼きバナナを選んだ。みんな違う物を頼んだのだが、盛りつけも味も素晴らしくどれも申し分なし!この旅で一番フランス料理らしい。もう一つ素晴らしいのがここのお兄さん。全員の注文を一度聞いただけでカンペキに覚えていて、誰が何を頼んだのか一度も間違わなかった。全員感激。夜遅くなると店は満員になっていた。安くてうまくて気持ちがいい。どおりで人気あるはずだ。荷物のショックはあるもののご飯で元気を取り戻す。ホテルの部屋は広くて小さなダイニングテーブルやタンスまであり、なかなか落ち着く。ただ道路に面していたので夜中まで外の話し声が聞こえてきて、耳栓を使用して眠ることにする。

9月□日
 このホテルの人は英語が苦手らしい。朝食を持ってきてくれた眼鏡の素敵なお兄さんは、食べ終わったら外に置いてほしいというのを片言の英語で一生懸命説明してくれた。食べてるとフロントから電話があり、フランス語で何か言われて切られたが、もしやと思って降りてみると、そこには6日ぶりに見る荷物が!!喜びに沸く私達。中身も無事でやれやれ。なくならなくてほんとに助かった。しかし6日後とは。あんなに悩んで詰めたのにほとんど意味なし。
 昼はミラボー通りのブラッセリーのオープンテラスでプロバンスタルトとクレームキャラメル。どちらも美味〜!そしてここのお兄さんがとても美しかった。きゃー。美しい分頭は弱いらしく鳥頭くんと命名。でも「ドゥ・クレへム・キャハメル…」とつぶやきながら一生懸命覚えている姿に好感がもてる。がんばれ鳥頭くん!日本からひそかに応援しているぞ。鳥頭くんのお写真(米粒大)は来月アップ予定のけろんたミュージアムでどうぞ。
 サンソヴール大聖堂を見物、ブルモンでカリソン(プロバンスのお菓子)をget。今日の宿泊はパリなので、TGV駅までタクシーで向かう。いったいどこまで行っちゃうのー?っていうくらい田舎まで連れて行かれ、こんなとこに駅が?と突然ドドーンとガラス張りの未来的な駅。びっくり。空港のようだ。
 パリ到着。都会だー。タクシーでアパルトマン形式のホテル、シタディンヌへ。2部屋とキッチン付き。電子レンジや食洗器までついていたが食洗器は使い方わからず。近所を散策してると中華料理屋、歓迎酒家を発見。そろそろパンに飽きてきたのでちょうど良い。12ユーロの定食2つと単品2つを頼む。チャーハンや焼きそば、卵スープなどひさびさのお味に感動。注文しすぎないコツを覚えてきたのでほぼ完食する。ビールも含めて4人で38.5ユーロですんでしまった。安い!
 歩いてあたりを探索していると、最寄り駅であるプレザンス駅に柵がついている。夜だから閉まっちゃったのかなあと思ったら看板が。なんと工事でしばらく使えないと。ひゃー。とことん不運な私達。でも今日のうちにわかって良かった。明日の朝は少し遠い駅まで歩くことにする。
 お風呂に4人順番で入ると出てくるお湯がだんだんぬるくなり、最後はほとんど水に。止めるとかろうじてお湯になるので湯船はあきらめシャワーにする。

9月×日
 朝食用にホテルの向かいのパン屋へ。バゲットもクロワッサンも美味。
 メトロでモンマルトルへ。サクレクール寺院に行くと、偶然ミサの最中だった。ありがたいお話(フランス語だからわからないが)と美しい聖歌が聴けて、とてもありがたい気分になる。かわいい雑貨屋さんやお土産屋さんをのぞき、シテ島へ移動。ノートルダム寺院に着く頃おなかがすいたので裏のカフェでクロックムッシュを食べる。寺院の裏にある公園は色とりどりのお花がいっぱいでとても気持ちいい。ノートルダム寺院に入ると、ステンドグラスから素晴らしくきれいに光が差し込んで、またありがたい気分になる。何度か見に来ているIさんも今までで一番きれいだと感動している。ちょうどいい時間(と天気)に来られて良かった。
 シャンゼリゼに移動。インフォメーションに並んでカルトミュゼ(ミュージアム用チケット)を買う。フランスではどうしてこうどこも行列なのだ?切符売場の行列とか。そして1人終わるのに異常に時間がかかる。いったい何を話してるんだか謎。もっとわかりやすい機械を作ればラクなのに。
 凱旋門を入れて写真を撮り、お買い物。みんな洋服など購入。歩き疲れたので、モノプリの食品売り場で今日の晩ご飯を買って帰ることに決定。スープ、生ハム、チーズ、野菜、クスクス、シャンパンまで買ったが24ユーロ。あたりまえだが昨日の中華屋より安い。朝の残りのバゲットと共にいただく。こういうディナーもなかなか良い。

9月◇日
 昨日と別のパン屋でバゲットもクロワッサンを購入。やっぱりおいしい。昨日チョコ屋で買ったショコラを牛乳であっためていただく。おいしい。とってもフランスって感じ。
 今日は朝からベルサイユ見物。昼食用にハムチーズバゲットサンドとデザートのフルーツを買い、RERに乗って出かける。ベルサイユには9時半到着。ちょうど混み出す時間なのでオーディオガイド付きのコースにする。一般コースと違い、こちらは人も少なくゆったり。王と王妃の寝室なども見れるのだ。ほんとに豪華。豪華。豪華。部屋ごとに趣向が変えてあって感心する。ガイドでいろんな逸話が聞けて興味深い。大勢の人の前で食事をしないといけなかったり、公用とプライベート用の寝室があったり、貴族様も大変だー。その後一般コースも見学して、庭園に入ろうとするとお金を払いなさいと止められる。カルトミュゼで見られると思ったんだけど、何かイベントがあるのかも。プチトリアノン行きのプチトランの切符を買って乗る。けっこうな距離あるので歩くと疲れそう。おなかがすいたのでベンチに座ってバゲットサンドを食べる。おいしい〜。デザートにネクタリンをかじる。これまたおいしい〜。今日はとてもいい天気で日差しも強く焼けそうである。ベルサイユ焼けだ。
 プチトリアノンの水車小屋を目指して歩くが見つからない。人が住んでいるところに行ってしまった。猫がいたので少し遊ぶ。元の位置まで引き返してプチトリアノン宮を見物。今度こそと水車小屋を探す。えらい歩いてたどり着いたのはいきなりののどかな景色。牛、馬、ロバ、ヤギ、犬といろんな動物がいる牧場、畑、田舎家、アヒルの泳ぐ池。これはなごむわ〜。小屋がいちいちかわいい。中も入れるといいのになあ。水車小屋もあった。かわいい!写真撮りまくり。
 歩き疲れてTさんと私がだんだん壊れはじめる。壊れると歌い出すらしい。以下その時の歌。「野菜畑でキャベツがとれたーよー(よいしょ、よいしょ、よいしょ、よいしょ)」キャベツのところをいろいろ変えてひたすら歌っていた。振りもついていたような。プチトリアノンだけでも充分広いので迷います。案内板が不親切でよくわかんないし。マリーアントワネットがフェルゼンと逢ったという愛の殿堂は周りが工事中で近づけないようになっていた。ベルばらごっこしたかったのに残念。仕方ないので遠くから写真を撮る。
 プチトラン乗り場に戻って丸ごとオレンジジュースの屋台へ走る。その場でオレンジを切って絞って2個分も入れてくれる。氷も入ってこれはうまい。生き返ったのでプチトランに乗ってグラントリアノンへ向かう。3人乗りの席が1列あいてたので4人で乗りこむとちょうど乗れた。運転手のおじさんが近寄って来て注意されたがTさんに惚れたらしくチューしろとほっぺを出してくる。してあげるとニコニコ許してくれて、ツーショット写真も撮れと言う。グラントリアノンに着いてさよならを言うと、Tさんを呼んで運転席に乗せて抱き寄せるわチューするわ、また写真も撮れと言うわ、セクハラこの上なし。でもおもしろかった。グラントリアノン宮に入ると眠気が襲って来たのでベンチに座って少し寝る。ぼーっとしながら見学していると見張りのお兄さんが近付いて来て何か言われた。バカンスで来てるんだからもっと元気にしてなさい、ということらしい。そして背中にあるらしいネジを思いっきり巻かれた。お兄さんありがとう。がんばります。
 またプチトランに乗るが今度の運転手さんは違う人だった。もう夕方で時間がなかったので出口に向かうと、そこにあのプチトランおじさんがいた。今度つかまると夕食の予約に間に合わなくなりそうだったので3人でTさんを隠して出た。おじさんは出待ちしてたに違いない。Tさんも気になるらしく、もしかして相思相愛?明日はパリ最終日なので1人でベルサイユに行って来いと勧めた。
 夜はオペラ座そばのロティスリーモンティニーでJCBスペシャルコースを予約。パリ最後の夜なのでちょっと高級なディナーにしようという計画である。少し時間があったのでチュイルリー駅で降りてジャン・ポール・エヴァンでショコラ・フロマージュをget。4種類のチーズにチョコがけしたもので、パリジェンヌにも人気らしい。チーズ好きのチョコ好きとしては食べずにはいられません。おしゃれなコレットをチェックしてからレストランへ。
 レストランをのぞくとほとんど客がいなくて心配になる。向かいの劇場ではこれからお芝居らしいので、終わったらたくさん来るのかもしれない。JCBメニューは当然日本語付きでありがたい。それぞれチョイスする。私はエスカルゴ、マグロのレアステーキ、グレープフルーツとオレンジのデザートを選ぶ。ワインとミネラルウォーターも1本ずつついてくる。黒人のお姉さんがテーブルの担当だったが、ワインボトルはドカッと置くわ、エスカルゴ用の袋入りおしぼりは落としたのを拾ってよこすわ、注文した物は全く覚えないで別の人のところに置くわ、横柄だわ、サービス最悪。JCBメニュー向けのサービスに違いない。だけど料理はどれも美味だったので予約して来たかいはあった。サービスも良ければ相当ポイント高かったのだが。

9月○日
 パリ最終日。また違うパン屋のバゲットだったがやぱりおいしい。残りものがあったので生ハムチーズサラダとヨーグルト、ホットショコラでおなかいっぱい。パン屋のパンでハズレは一度もなかったけど、レストランのパンがイマイチなのはどうして?
 メトロでパッシーへ行き、ショッピングしつつエッフェル塔が見える場所へ行く。これがエッフェル塔かー、やっぱり東京タワーよりかっこいい。塔をバックに写真撮りまくり。遅いお昼ごはんはサンジェルマンのカフェでサーモンタルト。またショッピングしつつポンピドーセンターへ。近くにニキ・ド・サンファルのオブジェがたくさんある噴水を見つけて喜ぶ。かわいくて写真撮りまくり。また歩いてチュイルリー公園で疲れ果てて休憩。夜11時半の飛行機なので9時には空港に着きたい。8時頃ホテルに戻る。朝ホテルで頼んでいた空港タクシーがとれなかったことが判明し、普通のタクシーを頼んだが電話が通じないらしい。あせる。ホテル前にはタクシー乗り場もあるので待ってみるが、マイナーな場所なのでなかなか来ない。15分後やっと来たタクシーをつかまえて空港行きのRERが停まる駅まで行く。RERもゆっくりで、空港に着いたのは9時20分頃だった。ここでもエコノミーのカウンターは大行列。あせる。並んでいるとエールフランスの職員が声をかけてくる。オーバーブッキングで明日のフライトに変更してくれる人を募っているという。冗談じゃない。行きも一日遅れたんですよ!と断固断る。うちは4人なので変更できたら喜ばれたに違いない。変更を了承すると100ユーロ、実際に変更便に乗ると600ユーロがもらえるらしい。もちろんホテル付きだし、時間に余裕があってお金に余裕がない人にとってはおいしい話だ。しかしオーバーブッキングってお粗末な……エールフランスどこまでもやってくれます。もう少し遅かったら乗れないところだった。危ない危ない。
 閉まりかけた店で夕食のサンドイッチを買い、飛行機へ。食べたらすぐに爆睡。行きも早かったが帰りも13時間と思えないくらいに早く着いた。荷物もすぐに出てきてやれやれ。波乱のフランス旅行はなんとか無事に終わったのでした。いろいろ勉強になっちゃいました。

9月△日
 旅行翌日は祝日でお休み。朝起きたらなんと午後2時。朝じゃないやん。頭がモーローとして何もする気がしない。郵便の受取りに郵便局へ行ったり、おみやげを広げて写真撮ったりして過ごす。夜眠れず3時すぎまでビデオなど見る。しばらく時差ボケでぼーっと一週間すぎる。

9月□日
 翌週土曜。起きたらまた2時まえ。2時に駅待ち合わせなのであわてて電話して遅らせてもらう。考えたら2時というのはフランスの朝7時で、旅行中の起床時間だった。ということは帰国してから1週間、フランス時間から戻ってないらしい。フランス時間というとかっこいい気もするが、日常生活に支障をきたすので明日は朝のうちに起きようと決意する。
 パレスホテルでMちゃんのお皿絵付けの展示会。その後丸ビルに行くと最新デートスポットってかんじで大混雑。地下の中華屋のイートインで鶏フォーをと肉まんと杏仁豆腐。フォーのスープがライムたっぷりでさわやか。杏仁豆腐がとってもおいしいのでまた買いに来よう。お店をたくさん見てお茶して帰る。

9月×日
 日曜日。起きたら11時。とりあえず午前中だったのでほっとするが非常に眠い。 マイカルにえびチップス(byおやつカンパニー)を買いに行くついでに友達の家に寄る。夕方は極楽マッサージでリラックス。

9月◇日
 ピンポンの上映がもうすぐ終わりそうなので、2度目を見に行く。前回ひたすら楽しかったのだが、今回はその深さに気付いて泣けました。ペコとドラゴンの試合はほんとに感動〜。マンガも買わなくては。

9月○日
 石井竜也さんLIVE。タイトルは「NYLON CLUB」、レトロでゴージャス、そしてクサイ。このステージ上で時々登場したピストル型ペンライトが欲しくなって仕方ない。色が変わってとてもキレイなのだ。隣の人も持っていて、取り出すたびに横目でチェックしてしまった。グッズ売り場で売ってたのだが、ペンライトだとは思ってなかった。SMAPでも使えるし、絶対欲しい〜でも高そう。アンコールが終わると共にグッズ売り場で購入。3000円という値段におののくが買わないと気がすまない。すぐに箱を開けて試してみると、やっぱりキレイ!満足して帰る。

9月△日
 青山スパイラルで無料セミナーに参加。クリエイターのピーター・ジラルディさんが、創作活動について語る。懐かしのロボコンやクレクレタコラが大好きで、最初の創作活動は子供の頃の地下鉄の落書きというおちゃめな人だ。制作したCD−ROMもWEBサイトもむちゃくちゃかっこよい。参加者の間からも「おー!」という声が上がる。要チェックだ。

9月□日
 もう月末。更新に追われる。合間に千趣会でだいぶ前に買ったパン作りセットでパンを作る。2次発酵がうまくふくらまなかったが焼きたてはうまーい。いい天気なので、フランス旅行でかなり汚れてしまったけろんたをお風呂に入れる。
●エールフランス後日談:ストや故障、荷物遅延などエールフランスで同じような体験をした人がまわりに多いこと多いこと。でも申請すれば必要な物を買った費用は補償してくれるそうです。とりあえず良かった。

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